ちょっぴり語り部屋
札幌で頑張っている人にインタビュー♪
【第2回目】~凛とした素敵な女性デザイナー~
ニット小物、アクセサリーデザイン
宮平 桐さん (後編)
クールなデザインにアジアンティストを小粋にきかせたニット小物、
アクセサリーを生み出す宮平 桐さん。
素敵な商品のコンセプトにはご本人の生き方も大きく反映されているようです。
【インタビュー:小原 木聖(株)アメージングアンク】
【後編】
前編はこちらから
桐さんの人物像と活動のきっかけ
前編では「凛とした女性」をテーマにした作品についてお聞きしてきたんですけど、ここからは桐さんの人物像にも迫ってみたいと思います。桐さん、いつもパワフルですよね(笑)
(笑)。昔から寝る間を惜しむ子どもで、一夜づけマニアなんですよね。コツコツやるタイプじゃないというか。活動を始めたばかりの頃は、6年間くらい昼間事務の仕事をしながらだったので、毎日平均睡眠時間が3,4時間とかでした。
サイトで発表し始めたのがきっかけと聞いたのですが、立ち上げたのはいつ頃だったんですか?
1999年の夏頃、たまたまパソコンを買って、ニットの資格を取っている時にちょっとやってみようかなという感覚だったんです。そして、たまたま東京へ遊びに行った時に、ホームページを通じて連絡をとっていた東京の作家さんに 「東京のイベントにでてみないか」と誘われて出たのがきっかけです。その後、2000年の秋位から本格的な活動が始まりました。
でも、まだコンセプトなんかもなかったんですよ。ただ、「かわいいのが嫌い」っていうだけで。
そして、2回3回と東京のイベントや企画展、個展に出るうちに、だんだん何が良くて何が駄目なのかわかるようになってきて、それから、手芸本のつくり方などの仕事とか入ってくるようになってきました。
ところで、桐さんの場合は育った環境も影響がありそうですよね。
父親が仕事のかたわら、イベント企画が趣味だったんですよ。母親は手仕事が好きだったんです。私は作ることも好きで、人前に出ることも好きなんですよね。
なるほど。
私は27,8歳からはじめたので、どんどん自分から前にでていかないといけなかったんです。なので、自分も含めてプロデュースしていかないといけないと思っていましたね。
着る服や美容室なども、イベントの前にはちゃんと用意してから行っていて、だんだんそうやっているうちに、お客さんのほうが、「桐さん、また変わった服を着ているんですね」とか楽しみにしてくれていて。なので、作品と私自身を含めて、私の個展では見てもらえたらいいなあと。
札幌のイベント「のーるーる」と想い
札幌でもいろいろな活動をされている方がいらっしゃると思うんですが、何か違いを感じるところはありますか?
札幌の方と東京の仲間と比べてしまうと、やっぱりスピード感が違うかなっていうのはあるかと思います。本当に利益のでる仕事を追求しているか、デザイナー・作家としての自覚があるか、など。自分も含めて、まだまだだなと思っているんですよね。
また、私は最初の段階で東京で叩きのめされて帰ってきて、「なにくそ~」でまた行ったんですけど、こちらでは評価される場面を避けているような部分もあるように思いますね。
「桐さんは別だよね」と言われる事もあるんですけど。実は私もボツになったものは倍以上あって、影では苦しい想いや泣きを見ている部分なんかもあるんです。まあ、そういうところはわざわざ発表することもないんですけど(笑)お金のマイナスも労働力もいっぱいあって。作家活動は努力と根性と体力、ですか(爆笑)
最近では札幌のイベント「のーるーる」を主催されていますが、やっていこうと思ったのはどういうわけだったんですか?
東京のイベントばっかりでていたので、札幌でも出ようと思ったんですけど、ぴんとくるものがなかったんですね。なので、ないなら作ろうと思いました。
たまたま、ネットで知り合った黒田さんという方とイベントを作ったのが始まりでした。熱心に本気で頑張っている方を集めて、最初はスカウトをかけていたんです。だんだん集まってくるようになってきて、新聞にも取り上げられるようになってきて、今は審査をするような形になりました。最初は4人で始めたんですけどね。今年で6年目になりました。
やっぱり自分がいいと思うものは、自分で作るしかないですもんね。
そうですね。今はいろいろレベルの高いイベントも増えましたし、情報量も増えましたしね。「のーるーる」は今度12月に開催します。
全国的にもいろいろやってみたいと思いますか?
それもそうなんですけど、海外でやってみたいなと思います。ちょうど、来月から沖縄のお店でも販売させていただくんですけど、そこの方が「沖縄の米軍関係のアメリカ人にうけそうだ」と言ってくれてまして。アジアンティストが入っていて、オリエンタルな感じなんだけど、東洋と西洋が混ざっている感じだからいけるんじゃないかと。
あとは、海外で路上販売とかもしてみたいんですけど(笑)
すごい楽しそうですよね!
あとは主人がなんて言うかですけどね(笑)
けっこう理解のあるだんなさんですよね?
理解があるのか、ほったらかしなのかわからないんですけどね(笑)でも、いい相方なんです。結婚して11年なんですけどね。
桐さんの話を聞いていると、とても励みになりますね。
私も結局「のーるーる」の仲間達が財産になっています。また、昔助けてあげたことが後から返ってくることもありますし、また、私も受けたものはまた返そうと思いますし。
いいですよね。人が集まる事なので、ちょっとくさりたい事がある時なんかもあるとは思いますが?
そうですね。でも、ある時、ふっと技術に走るのを辞めてから変わりましたね。編地はシンプルなものにして、アクセサリーも普段取り入れられるものにしたんです。自分の作る技術を固持するのを辞めて、コーディネートとしてなりたつものにしようと。
いろいろな葛藤もあったんですね。
今、ナチュラル素材とかもいろいろありますけど、黒はやはりしっくりくるんですよね。
私、最近よく手芸本などの依頼を頂いているんで、自分の好みとは違う流行のものを作る事もあるんです。でも、本なので作り方を教えたりと言うのはアルバイトだと割り切っているんですね。
実は、嫌なんですよ。自分が産み出したものを他人が勝手に作れちゃうのが。
私が産み出したものは私が販売して、「桐さんが作ってくれたものだ」とお客さんに喜んでもらいたいと、そうじゃないと意味がないって思うんですよね。エゴなんだけど、だから作家なんじゃないかと思うんです。私は先生というよりも作家でいたいんです。
本当はそういう本の依頼を断れるくらい大物になればいいんですよね。まだ、小者なんで(爆笑)
きっと、大物になりますよ。(笑)
出来る範囲で自分の100%をやりたいと思っています。そのためにも、120%やらないと100%にならないと思っているんですよね。
男に生まれれば良かったのにね」とか言われません?(笑)
言われます。(笑)でも、女で良かった。私が男に生まれたら好きなことを出来なかった気がするんです。けっこうこう見えても古典的なんで(笑)、「家族を食べさせなきゃ」とか古き良き時代の事を続けちゃいそうなんで。
古典的もわかるからこそ、新しいものもわかるんですよね。
そうかもしれないですね。
今後の夢はありますか?
実は、夢ってないんですよ。その時その時にこうしたいとかはあるんですけど、あえて何かのきっかけを待っていたいと言うか。ビジョンが見えてないというわけではないんですが、作家であること自体も自分の中でまだ納得していないので、目標なんて定められないというか。
ただひとつ、目標とかに向かって頑張る努力マニアっていうのはあると思いますけどね(笑)
そうですね(笑)あとは、宮平桐であり続けたいというのがありますね。
なるほど。これからも楽しみですね。いろいろお話を聞かせて頂いてありがとうございました。個展も楽しみです。
~宮平 桐 作品展~
「凛・・其の八」
10月25日~30日11:00~21:00(最終日は19:00)
■十石(TEN STONE)
札幌市中央区南3条西8丁目島屋ビル2F
TEL/FAX 011-261-6921
■主な作品取扱い店
●Vivace Selections(ヴィヴァーチェ)
札幌市中央区南1条西26丁目1-8 ニュー参道ビル1F
℡011-621-2922
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